そう言えばいつぶりだっけ学校に顔出すの?
俺が通うS学園は、近年では進学クラスが出来て、それなりに進学校と知られていたが元々は、S市を代表するヤンキー校だった
(現在進行中かも)。
俺は、祖父の知人の理事長に進学クラスの模範生徒として特待生で迎え入れられたが、テスト(全国模試含む)と必要な単位以外は、ほぼ登校しなかった。

校舎は三階建てで、各フロアーに一学年ずつ振り分けられている。
下級生はよっぽどの事がない限り上のフロアーに上がろうとはしない。
何故なら高確率で先輩達にからまれるからだ。
俺の教室は二階にあるが特に用はないのでそのまま三階へ向かった。
階段の途中にスキンヘッドの目つきがいっちゃってるお兄ちゃんとモヒカンのお兄ちゃんとすれ違った。
気にせず素通りしようとすると、
「ちょい待てよ。お前あんま見ない顔だな。何年だぁ?」
いかつい顔でタコ(スキンヘッドの兄ちゃん) が獲物(俺)を睨みつける。
「二年生ですよ。」
このてのからまれかたは、慣れてたから余裕の笑みを浮かべ答えてあげた。
「はぁ?お前なめてんの?」
タコの質問に答えてあげただけなのにタコは怒り心頭で顔を真っ赤にしている。
本物のタコみたいで可笑しくて、つい
「落ちついて。本当のゆでダコになっちゃいますよ。」
笑いを堪えながら指摘してしまった。
タコは、更に赤みを増し俺のTシャツの胸ぐらを掴んで来た。
「お前、本当調子のってるよなぁ!」
とMaxにお怒りの様子。
後ろのモヒカンも俺と同じことを考えてたのか少し笑っている。
お気に入りのTシャツが伸びるのが嫌だったので反射的に、胸ぐらを掴むタコに体重をかけると同時に、片足を払い、掴んでいる手を払いのけた。
結果タコは、尻餅をついて、あまりの一瞬の出来事に何が出来たか理解出来ずポカーンと俺を見上げる。