フワフワの髪に、つぶらな瞳、モチモチの肌。実物の赤ちゃんを初めて近くで目にした。
「恵子さん抱いて良いですか?」
目を輝かせながら恵子さんにおねだりした。
恵子さんは、どうぞと言ってくれたが継人さんは、
「美月ちゃんは、人見知りだからおまえじゃ無理」
だと渋る。
「そんな意地悪言わないであげて。」
恵子さんのアシストのおかげで、遂に美月ちゃんを抱く事が出来た。
思っていたよりも重く、その重さと身体を通して伝わる温もりが小さな命の存在を実感出来る。
腕に抱える美月ちゃんを覗き、こんにちはと挨拶をした。
すると、美月ちゃんの顔が綻んだ様に見えた。
「継人さん見て!美月ちゃんこれ笑ってるのかな?」
はしゃぐ私と美月ちゃんを見て
「あぁ多分、お前の顔がユニークだから笑ったのかもな?」
「多分喜んでるんですよ。恵美花さんが挨拶してくれて。」
恵子さんがナイスフォローをしてくれた。
「継人さんは、ロリコンなんですか?」
とさっきのカウンターを継人さんにくらわした。
「俺の守備範囲は広いよ。赤ちゃんから初老までいけるよ。」
と軽やかに私のカウンターを受け流した。
さすが百戦錬磨の継人さんだけある。
「ごめん!遅くなって。」
お店の入り口が開く音と同時に愛くるしい高い声が響く。
来店者はキンヤさんだ。
有史さんと恵子さんは、私達を出迎えた時と同じようにキンヤさんを出迎える。