二人の話を聞いて、私が知りたかった事の答えが全て解った。
自分の想像していた、継人さんの2ヶ月間との間にギャップがあり初めはただ驚き二人が話す事を黙って聞いていたが途中からは、正直変な話しだが感動していた。
自分の知らない継人さんの優しい部分を知る事が出来た。
二人に今までの経緯を話した。
そして、勝手な想像をしていた事を悔いて昨日急に帰った事を恵子さんに謝った。
恵子さんは、
「いいんですよ。お気になさらないで下さい。それに何も話さなかった継人さんの気持ちも理解して下さい。」
と私に優しい言葉をかけさらに継人さんを庇った。
ただ、二人の話しを聞いた後だからだろう。多分継人さんは、余計な事を話して私に心配されたくなかったのだろう。まっ結果的に、何も聞かされてない私は、不安になって現にバイトも辞めようと思っていたが…継人さんの頭の中は、有史さん達家族の事を気遣うので精一杯だったんだと子供の私にでも解る。
「大丈夫です。責めるつもりなんてないですから。じゃあ美月さんってまさか?」
私は、継人さんが消えて行ったカウンターの奥を見た。
「えぇ。産まれて4ヶ月の私達の娘です。継人さんの噂の意中の相手ですよ。」
と笑って恵子さんは、答えた。
「継人に惚れないか心配だよ…」
隣で有史さんがボソッと呟く。
「あらっ、良いじゃありませんか?継人さんは、素敵な男性ですよ。」
と有史さんのつぶやきを拾う恵子さん。
「解ってるけどあいつを好きになった女は苦労するよ…なんせ不器用だから。」
有史さんは、またぼやく。
「本当に不器用ですよね。本人自覚あるんですかね?」
次は、私がそのつぶやきをフォローする。
すると、三人ほぼ同時に笑い出す。
「何笑ってんの?」
継人さんがカウンター内に現れた。
腕には、小さな美月ちゃんを抱き抱えている。
「秘密です。」
「秘密だ。」
「秘密ですよ。」
私達は、クスクス笑いながら継人さんを見た。
継人さんは、
「気持ち悪い人達でちゅね~美月ちゃんは、こんな気持ち悪い大人になっちゃだめですよ。」
と腕の中のまだ小さいLadyに話しかけていた。