少しの沈黙の後、また花火が上がる爆発音が響いた。
それと、同時に周りの人達が騒ぎ始める。
継人さんは、私の手を握り何やら言っているが上手く聞き取れなかった。
木曜日の朝
頬を伝う涙の冷たさで目を覚ました。
どうやら、私の夢の様だ。
ここ数日の出来事で欲求不満?なのかついに夢にまで妄想を見てしまった自分が情けなかった。
そっ、全部夢だ。
妙に優しかった継人さんも私の妄想の産物だ。
でも、実言うとこれまでも何度か継人さんが出てくる夢を見たが、今日のは妙に生々しいと言うか、変にリアル過ぎた。
まるで、自分じゃない誰かの夢を見ているみたいな感覚だった。
それに、夢の中で最後継人さんが言った台詞が気になる。
セットしていた携帯のアラームを止める為に手に取ると、一通のメールを受信していた。
送り主は、さっきまで夢の中でデートしていた継人さんからだった。
内容は、相変わらず淡白過ぎて夢の中のギャップ差が激し過ぎて呆れて笑みすら溢れた。
「明日には、帰るから宜しくな。」
イヤイヤ他に言う事あるでしょ?
と携帯に向かいツッコミを入れて、朝の一杯の為にベッドを出て冷蔵庫に向かう。
そう、私は昨日の朝から、毎朝牛乳をコップ一杯飲むことを習慣に取り入れたのだ。
理由は、至って単純だ。
火曜日の夜にキンヤさんにエリさんのナイスバディを羨む発言をすると、
「毎朝の牛乳一杯は、巨乳への第一歩。信じる信じないかは貴方次第。」
なんて、根拠の無い都市伝説を信じてしまったからだ。
千里の道も一歩から、きっとこの一杯が私のおっぱいを大きくしてくれると信じて飲み干す。
流石に、明日迄にワンカップUPとまではいかないかと、思いながら朝のシャワーを浴びた。
こんな、私の慎まな努力等知らず、継人さんはドイツくんだりまで何をしにいったか…
シャワーを浴び終えた頃には、夢の中の情景は、消えていた。
ただ、頬を伝った涙は現実で、その理由なんて解らなかった。
でも、根拠は無いが継人さんが帰って来たらなんとなくその涙の理由が解る様な気がした。