ビルの中には、幾つもの高級ブランドのお店が立ち並ぶ。
G〇CCIにル〇ヴィトンにエ〇メスにデ○オール。
どれも高すぎて私みたいな一般女子大生には無縁の世界だった。
あるブランドのお店に継人さんは入った。
そのブランドは、最近雑誌やTVで良く特集されているブランドで日本には、このビルも含めて後は東京にしかなかいらしい。
何でもブランドのデザイナーは、k市出身で自分の産まれた故郷にお店を出すのが夢だったと雑誌のインタビューで読んだ事があった。
何と、あの有名なデザイナーのマーク・〇ェイコブスにも認められて来年の春にはパリコレにも出るらしい。
何故私がこんなに詳しいかと言うと、私はこのブランドの服が大好きだからです。(一着も買ったことがないが)
けどお店には、実は初めて来ました。だって何か私には場違いの場所みたいな気がして。
店内には、ジャズが流れお洒落な小物が綺麗にディスプレイされていて、お店の所々に飾られている、薔薇や椿や百合の花の絵が素敵だった。
もの珍しそうにキョロキョロしている私に、「ちょっと待ってて。」と言い、継人さんは奥のレジカウンターへと向かった。
継人さんが何をしにこのお店に来たのか全く想像出来なかったが、今は自分の憧れのお店に来ている幸福感で頭の中が一杯だった。
このブランドの作品は、デザインは凄くシンプルなんだけどどの作品にも小さなお花の刺繍があり、作品のデザインや色とその花の刺繍が凄くマッチしていて素敵なのです。
色んな服や小物に胸をときめかしていた私に一人の女性が近より、「いらっしゃいませ。こちらへどうぞ。」
どうやらお店の店員さんみたいだ。
案内された先は、更衣室だった。更衣室と言ってもスペースが四畳ぐらいあり、中には、テーブルとソファが設置してあり、テーブルの上にはブランドのカタログが置いてあり、一種の待合室の様だった。私は、店員さんに案内されるがまま更衣室のソファに座った。