マリーさんは、私の心境の変化に気がついたのか、
「笑美花ちゃんは、笑顔の方が似合うわね。」
と誉められた。自分でも気づかぬうちに笑顔になってたみたいだ。
多分、マリーさんがさっき話していた、信頼関係が私達の間に産まれたのかな?
そう、思うとワクワクが止まらなかった。
髪をセットしている間は、メーク中と逆で色んなお話しをした。
その中でも、一番興味がひかれたのは継人さんとマリーさんの話だ。
マリーさんは、昔おネエの自分を隠しながら他の美容室で働いていたらしい。
理由は、色々あったが一番は、おネエとして生きていく自信が無かったんですって。
である日、マリーさんはカットモデルを探す為町中を歩き回ってた。
そこで継人さんを見つけたらしいの。
マリーさん曰く、「継人さんの周りだけが薔薇色に彩られていたわ。」なんだとか…
でカットモデルをお願いしたんだけど、あっさり断られたらしいの。
それから暫くしてマリーさん、継人さんとバッタリ、クラブで再開した。
当事、マリーさんは知人のDJをしている男性に恋をしていたんだけど、その人に思いを伝える勇気も自分に対しての自信も無くてただステージでプレイしている彼を見つめてた。
彼のプレイが終わってBarカウンターでいつも通り彼と他愛ない会話を繰り返し話していた。その時彼の隣の席に継人さんが座った。継人さんは、マリーさんに気づいていたのか知らないがバーテンダーと会話をしていたらしい。
マリーさんは、お酒の力を借りてその日遂に想いを彼に伝えた。その時、そのDJの人はまるでマリーさんを汚いモノを見る様な顔して、
「うわっ…こいつキモいんだけど。臭っ。二度と俺のパーティーに顔出さないで。」
って言われたの。今まで、優しかった彼が本当の自分の姿を見せた瞬間に拒絶された事へのショックは半端なかった。