この頃からかな?貴方に好意を持ち始めたのは。
人間は、誰でも多面性を持っていると言っても私のこれまでの人生で貴方程興味を惹かれる人間に出会った事なんてなかった。
貴方のファンが今日の貴方の姿を見たら、引き締まった上半身を見て鼻血出ちゃうかもね。
本当変な人。
普段は、クールで無表情なのに、その奥には、誰にも負けない優しさを隠しているなんて。
本当面白い人。
だって私の周りの男のコの殆どが優しさアピールコンテストかと思えるぐらい自分の優しさを周りの人間に見せびらかしているのに、貴方はそんなの御構い無しって感じで。
皆多分気づいてないんだと思う。その優しさは、他人の為ではなく自分の為の優しさだって。
私の優しさの定義を貴方が理解しているかどうか関係ないか。
六月
私は、友人数人と女の子のエデン、ピースでいつもの様にパフェを頬張りながら、色んな話しで盛り上がっていた。
そして勿論恋バナも。
その頃の私は、周りの友達から少し変人扱いされていた。
別に貴方見たいに街中で服を脱いだわけじゃないからね。
ただもうすぐ高校二年生の夏休みに入るのに、未だにこれと言って浮いた話しが無かったんだ。
別に私が色気より食い気の女なのが原因じゃなくて、それに何人かの男子に告白もされた事だってあるんだから!
それでも周りの友人達に比べたら圧倒的に恋愛経験がなさ過ぎた。
最近の女子高生は進んでて、いつも頬を赤くして聞かされてたっけ。
友人の一人がパフェを頬張っている私に好みのタイプを尋ねてきた。
一瞬貴方の笑顔が頭を過ったが、口に出すのを止めた。
「一緒にピースでパフェを食べてくれる人かな?だってパフェも一緒に食べてくれない彼氏なんて嫌だし…」
私の答えに周りの友人は、私らしいと笑っていたが、あながち嘘ではなかったんだよ。
だって店内にいる楽しそうに時間を過ごすカップルが本当に羨ましかったから。
私と貴方がこの場所でパフェを頬張る日が来るなんてこの時は、考えもしなかったよ。
貴方は、何で私があの時パフェを食べに貴方を誘(脅迫)?ったかなんて知らないよね。
私の些細な憧れを叶えてくれて有難う。