事の重大さを再認識した私の頭では、三人の私によって会議が開かれていた。
まず一人目が私、笑美花。
二人目が、ポジティブ笑美花。
三人目が、ネガティブ笑美花。
まず初めにP笑美花が私を祝福してくれた。
「やったね。初恋の人とFirstKissなんて、今時少女漫画ぐらいしか出来ない体験だよ。」
そうですよね。素直に喜んで良いんですよね私。
するとN笑美花が鋭い横槍を入れる。
「継人さん酔ってたし、多分また美咲さんと間違われてたんじゃないの?」
あまりにも鋭すぎて胃のあたりが少し痛む。
ただこんな時もP笑美花は、私に優しかった。
「そんな事無いよ。だって継人さん。笑美花好きだよ。って言ってくれたもん。」
ウンウンだよね。
継人さん言ってた。言ってた。
ウン?衝撃のFirstKissの影に隠れていたが、頭の中でリプレイすると凄い一言頂いてます。
急に恥ずかしくて顔が熱くなって来た。
春の夜風じゃまだまだ足りません。
「聞き間違いじゃないの?」
N笑美花が一気に私を南極に追放した。
ですよね。
幾ら私が鈍感だと言っても、継人さんのこれまでの言動や行動を思い起こしてもあの人が私を好きだなんて無い無い。
明日耳鼻科に行くべきかなと少し検討した。
「そんな事無いよ。前にリアさんが言ってたじゃん。きっと継人さんにとって笑美花は、他の女性とは違う魅力があるんだよ。だからもっと前向きにこの現実と向き合って。」
P笑美花、あんたメンタル強過ぎですよ。
けど単純な私は、その一言だけで頑張れます。有難う。
「美咲さん、エリさん、美紀さんさて三人が共通するのは何でしょう?」
N笑美花が私に問題提起して来た。
三人共周りが羨む程の美しさを兼ね備えていてスタイルも抜群だ。
私は、ふと自分の胸に視線を下ろした。
頑張ってCかぁ。
深くため息をついた。
継人さんが関係を持った女性と比べてあまりにも魅力がなさ過ぎた。
現実とは、残酷なんですね。
こないだキンヤさんから聞いたかけど、世の中の男性の七割以上がおっぱいを愛して止まない生き物だと言っていたっけ。
残り三割を信じろと言う方が酷なのでは?
ふと目を写したコンビニには、雑誌が並べられていて、季節外れの水着姿のグラビアの皆さんが笑顔で私を見ている。