千尋の部屋から彼女のここ数ヶ月の足跡を読み取ろうとしたが情報が少なすぎて失敗した。
何より私は、明らかに冷静ではなかった。
これまでの時間も私はもしかしたら心の何処かで千尋が見つからない事を願っていたのかも知れない。
それを自分が認識してないだけで、その証拠に千尋を見つけてからの対応について全く考えてもなかった。
そんな私とは対象的に千尋は、普段と変わらぬ様子で私の心情を察したのか自分からここ数ヶ月の事を話してくれた。
「お父様心配かけてすいません。
ただ初めにこれだけは、お父様、いえ麗人さんにお伝えしたいんです。私はこれまでの自分の人生も貴方の事も後悔した事はありません。むしろ、感謝しています。友人の娘とは言え戦争孤児の私をここまで育てて頂いた事に。」
千尋の話しをただ黙って聴くことしか出来なかった。
こんな時普通の親ならどうするのだろうか?
そんなくだらない疑問が一瞬頭を過ったが、千尋は話しを続けた。
「私が学校をいえ、黒川の家を出たのは貴方と自分の為です。ホテルで話した私の気持ちに嘘はありません。ただ一つだけ後悔しているのは、私があの日ホテルでとった行動で貴方を苦しめてしまった事です。けどこうして貴方が今日会いに来て下さって、自分がとった行動が間違いじゃなかったと心から思います。」
「何を言ってるんだい?私の為にこんな馬鹿げた事をやったのかい?」
「ふふっ。はいっ。だって私が留学して経営学を学ぼうと思ったのも貴方の娘として、貴方の役に立ちたかったから。けど真実を知って自分の気持ちを貴方に伝えた今はそれも出来なくなってしまいました。そして、このまま貴方の側にいても、私も貴方も苦しむと思いまして。だから、私は黒川千尋としてではなく、ただの千尋として生きる人生を選びました。私の勝手な決断で迷惑をおかけした事はお詫びします。」
千尋の真意を知って少し混乱した。
これが本当の親子だったら、もっと苦しむかも知れないが、事態はそれよりも複雑で、私達が本当の親子ではないと言う真実が私の逃げ道を塞ぐ。
何より私は、明らかに冷静ではなかった。
これまでの時間も私はもしかしたら心の何処かで千尋が見つからない事を願っていたのかも知れない。
それを自分が認識してないだけで、その証拠に千尋を見つけてからの対応について全く考えてもなかった。
そんな私とは対象的に千尋は、普段と変わらぬ様子で私の心情を察したのか自分からここ数ヶ月の事を話してくれた。
「お父様心配かけてすいません。
ただ初めにこれだけは、お父様、いえ麗人さんにお伝えしたいんです。私はこれまでの自分の人生も貴方の事も後悔した事はありません。むしろ、感謝しています。友人の娘とは言え戦争孤児の私をここまで育てて頂いた事に。」
千尋の話しをただ黙って聴くことしか出来なかった。
こんな時普通の親ならどうするのだろうか?
そんなくだらない疑問が一瞬頭を過ったが、千尋は話しを続けた。
「私が学校をいえ、黒川の家を出たのは貴方と自分の為です。ホテルで話した私の気持ちに嘘はありません。ただ一つだけ後悔しているのは、私があの日ホテルでとった行動で貴方を苦しめてしまった事です。けどこうして貴方が今日会いに来て下さって、自分がとった行動が間違いじゃなかったと心から思います。」
「何を言ってるんだい?私の為にこんな馬鹿げた事をやったのかい?」
「ふふっ。はいっ。だって私が留学して経営学を学ぼうと思ったのも貴方の娘として、貴方の役に立ちたかったから。けど真実を知って自分の気持ちを貴方に伝えた今はそれも出来なくなってしまいました。そして、このまま貴方の側にいても、私も貴方も苦しむと思いまして。だから、私は黒川千尋としてではなく、ただの千尋として生きる人生を選びました。私の勝手な決断で迷惑をおかけした事はお詫びします。」
千尋の真意を知って少し混乱した。
これが本当の親子だったら、もっと苦しむかも知れないが、事態はそれよりも複雑で、私達が本当の親子ではないと言う真実が私の逃げ道を塞ぐ。
