夜になると、春先とはいえ夜風が冷たい。
日曜日の夜の9時にもなると、普段人で溢れて帰っているこのアケードも、本当の休日を迎えたみたいで静かだ。
さてと、俺の嫌な予感が当たってないことを祈りつつ、重いドアを開けた。
瞳に写った光景は、思った以上に面倒臭かった。
「あっ!!おかえりなさい。」
カウンターの中でシェイカーを降ってる笑美花と真っ先に目が合う。
「おかえり継人。」
「よっ。遅かったじゃん。」
子犬と予想外のゴリラが俺を出迎えた。
「笑美花、うちの店休日って何曜日だっけ?」
「えっ?急にどうしたんですか?日曜日ですよ。」
俺の、嫌味に気付きもせず、あっさり応えられた。
「だよね?で、お前達は、何やってんの?」
カウンターに座り、笑美花が仕上げた、カクテルで喉を潤す二匹に矛先を変えると、
「継人が帰り遅いから、先に飲んで待ってたよ。」
「そんな、とこ立ってないで、お前も座れよ。」
相変わらずのそのオリハルコンの様なメンタルの強さに呆れ、疲れた身体を椅子に預けた。
「で、どうでした?」
「どうだった?」×2
一人と二匹は、目をうざいぐらいキラキラ輝かせ俺を見つめる。
こいつらが、一緒にいる時点で、笑美花が、俺との今朝の事を話していることは、予想の範疇内だが、みんなが目を輝かせる程のものなんてないんですけどね。。。。。
「特に話すようなもんはないよ。ジジィが所有していた土地の譲渡と荒木先生が預かってた遺品を引き取ったぐらい。」
俺のそっけない返答に満足出来ない一人と二匹は、そこから、あれやこれやと勝手な妄想を言い交わしていた。
笑美花は、相変わらず、募海賊漫画の影響からか、その土地に莫大な遺産が眠っているとか、子犬は、笑美花の遺産説を肯定しつつ、遺品がその遺産に続く手がかりに違いないと興奮していたし、ゴリラにいたっては、明日からの埋蔵金を掘り起こすための計画を立案し始める始末だ。
その、様子を見てたら、今日の出来事で何かと気を張っていた自分の緊張の糸が切れて、不思議と笑みが溢れた。
「あのなぁ、現在の法治国家の日本で、しかも黒川ぐらいの規模の企業のTOPが莫大な遺産を誰にも気づかれるぬ様に残そうと思ったら、法律なんていくつ破っても足りないぐらいだぞ。」
俺から笑顔で、遺産への夢を砕かれた一人と、二匹は、楽しみにしていた遠足が台風で中止になった小学生の様に落ち込んだ。
日曜日の夜の9時にもなると、普段人で溢れて帰っているこのアケードも、本当の休日を迎えたみたいで静かだ。
さてと、俺の嫌な予感が当たってないことを祈りつつ、重いドアを開けた。
瞳に写った光景は、思った以上に面倒臭かった。
「あっ!!おかえりなさい。」
カウンターの中でシェイカーを降ってる笑美花と真っ先に目が合う。
「おかえり継人。」
「よっ。遅かったじゃん。」
子犬と予想外のゴリラが俺を出迎えた。
「笑美花、うちの店休日って何曜日だっけ?」
「えっ?急にどうしたんですか?日曜日ですよ。」
俺の、嫌味に気付きもせず、あっさり応えられた。
「だよね?で、お前達は、何やってんの?」
カウンターに座り、笑美花が仕上げた、カクテルで喉を潤す二匹に矛先を変えると、
「継人が帰り遅いから、先に飲んで待ってたよ。」
「そんな、とこ立ってないで、お前も座れよ。」
相変わらずのそのオリハルコンの様なメンタルの強さに呆れ、疲れた身体を椅子に預けた。
「で、どうでした?」
「どうだった?」×2
一人と二匹は、目をうざいぐらいキラキラ輝かせ俺を見つめる。
こいつらが、一緒にいる時点で、笑美花が、俺との今朝の事を話していることは、予想の範疇内だが、みんなが目を輝かせる程のものなんてないんですけどね。。。。。
「特に話すようなもんはないよ。ジジィが所有していた土地の譲渡と荒木先生が預かってた遺品を引き取ったぐらい。」
俺のそっけない返答に満足出来ない一人と二匹は、そこから、あれやこれやと勝手な妄想を言い交わしていた。
笑美花は、相変わらず、募海賊漫画の影響からか、その土地に莫大な遺産が眠っているとか、子犬は、笑美花の遺産説を肯定しつつ、遺品がその遺産に続く手がかりに違いないと興奮していたし、ゴリラにいたっては、明日からの埋蔵金を掘り起こすための計画を立案し始める始末だ。
その、様子を見てたら、今日の出来事で何かと気を張っていた自分の緊張の糸が切れて、不思議と笑みが溢れた。
「あのなぁ、現在の法治国家の日本で、しかも黒川ぐらいの規模の企業のTOPが莫大な遺産を誰にも気づかれるぬ様に残そうと思ったら、法律なんていくつ破っても足りないぐらいだぞ。」
俺から笑顔で、遺産への夢を砕かれた一人と、二匹は、楽しみにしていた遠足が台風で中止になった小学生の様に落ち込んだ。
