本当に長かった。
これからは、私の様に見せかけの優しさではなく、本当の優しさに触れ、家族の持つ温もりを教えてもらい、感じて生活して欲しい。
「それなら早速、真尋さんのお言葉に甘えて、素敵なお庭を散歩して来ても宜しいですか?」
どうやら、千尋は私が思うよりも、緊張していたのだろう。
「えぇっ。執事のミケルに案内して貰うと良いわ。」
真尋さんは、千尋の申し出を快く承諾してくれた。
執事に案内され、千尋は、客間を離れた。
「長くお待たせしました。私の力不足の為に申し訳ない。」
千尋が客間を離れたのを確認して、私は立ち上がり、真尋さんに対して深く頭を下げた。
「麗人さん、頭を上げて下さい。
何度も申し上げた様に、ハワード家のいざこざに巻き込んだのは、私達ですのよ。本当に、有難う御座います。」
そう言って、私の背に手を添え優しく労いの言葉をかけてもらい、私は、頭を上げた。
「それに、あんなに立派に育てて頂き、感謝の気持ち以外、貴方には持ち合わせていませんのよ。」
「いえ、先程もお話しした通り私は、親として彼女に与えたもの等無いに等しいです。」
「そうかしら?貴方が思っている以上に、千尋は、貴方から沢山の愛情を受け取っている様に思えましたわ。じゃないと、あんなに素敵なレディには、なりませんもの。」
真尋さんは、優しく私を諭すように語りかけ、客間の窓から見える千尋を見つめた。
「恐縮です。ただ、彼女は、育てた私が言うのも何ですが、聡明でそして良く笑う子でその笑顔に私自身何度も助けられ、先程も、思いましたが、何処かケイトに、いや貴方に似ている。」
「そうね。ケイトも兄弟の中では良く笑う子で優しい子でしたわ。」
今は亡き、息子と重ねる真尋さんの心情を察すると言葉に詰まった。
「すいません…」
ケイトを救えなかった、自分の無力さが本当に情けない。
「本当、貴方は会う度にそうやって、自分を責めて。ケイトの手紙に書いてあった通りで真面目で優しい方ね。」
「手紙ですか?」
真尋さんとの付き合いは、長いがケイトの手紙の話し等耳にしてなかった私は、少し驚いた。
そう言えば、私が彼女の元を初めて訪ねた時も、丁寧に接してくれたのは、ケイトからの手紙があったからなのだろう。
何処か、心の隅に置いていた、小さな疑問が一つ消えた。
これからは、私の様に見せかけの優しさではなく、本当の優しさに触れ、家族の持つ温もりを教えてもらい、感じて生活して欲しい。
「それなら早速、真尋さんのお言葉に甘えて、素敵なお庭を散歩して来ても宜しいですか?」
どうやら、千尋は私が思うよりも、緊張していたのだろう。
「えぇっ。執事のミケルに案内して貰うと良いわ。」
真尋さんは、千尋の申し出を快く承諾してくれた。
執事に案内され、千尋は、客間を離れた。
「長くお待たせしました。私の力不足の為に申し訳ない。」
千尋が客間を離れたのを確認して、私は立ち上がり、真尋さんに対して深く頭を下げた。
「麗人さん、頭を上げて下さい。
何度も申し上げた様に、ハワード家のいざこざに巻き込んだのは、私達ですのよ。本当に、有難う御座います。」
そう言って、私の背に手を添え優しく労いの言葉をかけてもらい、私は、頭を上げた。
「それに、あんなに立派に育てて頂き、感謝の気持ち以外、貴方には持ち合わせていませんのよ。」
「いえ、先程もお話しした通り私は、親として彼女に与えたもの等無いに等しいです。」
「そうかしら?貴方が思っている以上に、千尋は、貴方から沢山の愛情を受け取っている様に思えましたわ。じゃないと、あんなに素敵なレディには、なりませんもの。」
真尋さんは、優しく私を諭すように語りかけ、客間の窓から見える千尋を見つめた。
「恐縮です。ただ、彼女は、育てた私が言うのも何ですが、聡明でそして良く笑う子でその笑顔に私自身何度も助けられ、先程も、思いましたが、何処かケイトに、いや貴方に似ている。」
「そうね。ケイトも兄弟の中では良く笑う子で優しい子でしたわ。」
今は亡き、息子と重ねる真尋さんの心情を察すると言葉に詰まった。
「すいません…」
ケイトを救えなかった、自分の無力さが本当に情けない。
「本当、貴方は会う度にそうやって、自分を責めて。ケイトの手紙に書いてあった通りで真面目で優しい方ね。」
「手紙ですか?」
真尋さんとの付き合いは、長いがケイトの手紙の話し等耳にしてなかった私は、少し驚いた。
そう言えば、私が彼女の元を初めて訪ねた時も、丁寧に接してくれたのは、ケイトからの手紙があったからなのだろう。
何処か、心の隅に置いていた、小さな疑問が一つ消えた。
