継人さんは、百合ちゃんの真二さんに対しての気持ちを聞くと、
「だったら真二のことを信用してやって欲しいかな。」
真っ直ぐに百合ちゃんを見つめた継人さんの台詞の意味を百合ちゃんは自分なりに考えた。
そしてある答えに辿り着いたみたいだ。
「真二さんが私の友達に変なバイトを紹介するはずがないっ!エセ王子の事は何も知らないけど、真二さんがそんな人じゃないっていうのは解ったんだよね。」
そして、そう考えると今の自分が凄く恥ずかしくなって、情けなくて感情が高まってたのも相まってか、意味も解らず涙を流した。
百合ちゃんは、初めて人前でしかも出逢って数分の男性の前で涙を流したのだ!!
私は、空白の数分間の真実を知って色んな意味で驚きと継人さんに対しての少しの軽蔑な気持ちに包まれた。
私の複雑そうな表情を見て、
「そんな表情しないのっ。」
と少し恥ずかしそうに注意する百合ちゃん。
けどおかしい。百合ちゃんと継人さんが出迎えた時には、涙を流した影がいっこうに伺えなかったのだ。
「けど百合ちゃんあの時普通に笑顔だったよね?」
疑問に思った私は、つい質問してしまった。
どうやら、空白の数分間の謎解きは、まだ終わってなく。
更なる謎に私は包まれた。
マサに『謎が謎を呼ぶ』とは、こんな時に使うのか!?
「まだ話の途中だから。」
とおあずけ状態を我慢出来なかった私をCoolに諭し、話の続きを始めた。