継人さんの知人らしきセレブ美人は、私からグラスを受け取ると、ゆっくりと口に近づけ一旦停め、カウンターの上に戻した。
「大丈夫よ。貴方の考えるような関係ではないは。」
!!!!!!!!!!!!!
私が心の中で、彼女と継人さんの関係性を考えてた矢先のことなので本当にびっくりした。
「えっ?なんで解ったんですか?」
「フフっだって、継人の名前を出してからの貴方は少し、動きがぎこちなくて、私を見る目もね?」
「すいません。」
「謝ることではないわ。私の名前は、リア。継人の母親よ。」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
あまりの彼女の発言に私は、言葉に出来ない言葉を口から吐き出しそうになった。
そう言われて見れば、この人を手玉にとった様な性格に、並外れた美貌、それに綺麗な緋色の瞳。継人さんと共通点が多すぎる。
うん?けどどうみても30代前半にしか見えないし、昔継人さんは母親に捨てられたって言ってたし、
「ごめんなさい。そんなに驚かなくても。冗談よ。」
「えっ冗談?」
「そっ。貴方の緊張をほぐしてあげたくて。ついからかちゃった。」
リアさんは、お得意のセレブ笑いを浮かべている。
「もう、びっくりしたじゃないですか。ですよね。どうみても、継人さんとは年齢が近すぎますしね?」
「そう、私もうすぐ45のおばさんよ。」
ちょっと、タイム。よく世間の方々が美人は歳をとらないとおっしゃてますが、都市伝説程度にしか信じてませんでしたが、どうやら真実のようだ。
この人が、ちょっとした美容本なんかだしたらベストセラー間違いないんじゃないかと、心から思った。

それと、同時にこの不思議な魅力をもつ、リアさんに興味が湧いた。