キンヤさんは、お店の名前の由来を私に話してくれた。
「えっ?たったそれだけの理由で?」
あまりの理由につい声に出してしまった。
「そっ。全然ロマンチックじゃないでしょ?」
「けど継人らしいよな?」
真央さんとキンヤさんは顔を見合わせて笑っていた。
私は、美咲さんの話しを聞いた時からお店の名前もきっと美咲さんの事を忘れきれず、未練たらたらなセンチメンタルじみたものだと思っていた。
「あいつ本当負けず嫌いだからなぁ…賢いのに本質的なとこは昔から餓鬼だぜ。」
真央さんは、笑いながら私に話す。
「そうそう。だから美咲ちゃんが転校した時とか凄かったよな?」
キンヤさんは、当時を懐かしがる様に真央さんに話しをふる。
「あぁ…あれはひどかったは。あいつの被害者には御悔やみ申しあげたいね。」
「解る解る。」
二人は、両手を合わせて継人さんの被害者にお参りする。
「そんなにひどかったんですか?」
「あぁ…卒業までほぼ毎日学校に顔を出さなかったし、手当たり次第女の子に手を出してたし、いつも街のヤンキーに喧嘩売っては相手の意識飛んでも殴りとばしてたよな。」
「真央がヤンキーとか言うなよ。けど本当あの時の継人は鬼みたいだったな…」
二人の話しを聞いて少しびっくりした。
今の継人さんからは、女遊びは別にして、人に暴力を奮うイメージが湧かなかったし。