「それって美咲さんですか?」
頭の中を過った答えをつい口走ってしまった。
真央さんは、私の口から出るはずのない名前が出てびっくりしていたが直ぐに隣に座るキンヤさんを睨み付けた。
「悪い…俺が話した。」
キンヤさんは申し訳なさそうに、苦笑いしながら真央さんに謝った。
「お前相変わらず口が軽いな…」
真央さんは呆れて溜め息をついた。
そして私をまた見つめて
「そっ…何となくだけど美咲ちゃんに似てるかも。笑い顔とか突然変な事話すとことか…」
懐かしそうに話す。
「笑美花ちゃん、このお店の名前が何で美咲ちゃんと同じ名前してるか知ってる?」
キンヤさんは、急に口を開いた。
「うーん継人さんが美咲さんの事まだ忘れられないからかな?」
私は、自分の考えを話してみた。
「違うよ。」
キンヤさんは、少し悪戯な笑みを見せる。
「初めて継人と逢った日の事覚えてる?」
「はい…あの時は本当に最悪でした。修羅場に巻き込まれましたし…」
当時の苦々しい記憶を思い出しながら答える。
本当第一印象最悪だったなぁ…
高校生に間違われるは、修羅場に巻き込まれるは、けど私が思い出す限りお店の名前の由来に関わる様な出来事なんて無かった様な…