「お前が訳解らない事言うから笑美花ちゃん笑ってんじゃん!」
キンヤさんは、隣の大きな男性にツッコミみを入れている。
そう言えば、昔キンヤさんに真央さんの事を聞いた事があった。
確か、継人さんの高校時代の友人で今は、アメリカで芸術家をしていると聞いていた。
「初めまして。笑美花です。」
「ども。いつも継人がお世話になってるね。俺は、継人とこの子犬の高校時代からの保護者で赤池真央って言うんだ。宜しくね。」
真央さんは、キンヤさんの頭に手を乗せて優しく自己紹介してくれた。
「誰が子犬だよ!」
キンヤさんは、真央さんの手を跳ねのけてアカジさんに噛みつく。
「まぁまぁ。」
キンヤさんをなだめる姿が可笑しくて私は、また笑ってしまった。
「そう言えば継人は?」
真央さんになだめられたキンヤさんは、継人さんの不在に気づく。
「今日は、朝から実家のあるS市に帰りましたよ。」
何気なくキンヤさんの質問に答えただけだが二人の表情は一瞬に変わった。
キンヤさんは、継人さんの帰郷の理由を訪ねて来たので、私は二人分のコーヒーの準備をしながら自分が知ってる限りの事を話して聞かせた。
「ふーん。何だろうね気になるなぁ…」
キンヤさんは腕を組んで継人さんの心配をしていた。
真央さんは、落ち着いた様子で私の出したコーヒーをBlackのまま一口、口につけて
「継人も餓鬼じゃないし、大丈夫だろ?」
心配そうにしているキンヤさんに話しかけていたが表情は明らかに継人さんの事を心配している様だった。
「笑美花ちゃんは心配じゃないの?」
急にキンヤさんに話しをふられた私は、少し考えてみた。