私は、話題を自分から美咲さんへと戻した。
「で美咲さんと継人さんってやっぱりLoveLoveだったんですか?お店の名前にしちゃうぐらいなんだから。」
「うん。二人は、時間が合えばいつも一緒にいたよ。あの頃の継人は、長い付き合いの中でも一番幸せそうだったよ。俺が知る限り美咲ちゃん一筋だったし、美咲ちゃんも継人の隣でいつも笑ってたイメージがあるしね。」キンヤさんは、懐かしそうに私の知らない継人さんの話しを話してくれた。
私が知るエセ王子のイメージと大きくかけ離れていた。
だって今日も、ちょっと女に逢って来る。って店を空けるし…
「何か意外だなぁ…」
私の呟きに
「ははっ俺もあんな継人初めて見たから最初は、笑美花ちゃんと同じ様に意外だと思ったよ。」
キンヤさんは、ニヤニヤ笑いながら同意した。
「でそれだけLoveLoveだった二人が何で別れたんですか?」
キンヤさんは、私のこの質問に答えたくなかったのか
「おかわり頂戴。」
愛くるしく笑いグラスを私に差し出す。
そんなキンヤさんに
「誤魔化さないで下さいっ!今流れてる歌みたいに好き同士の二人が何で別れたんですかっ?」
つい大きな声を出してしまった。
自分でも何でこんなにムキになってるか解らない。
けどどうしても継人さんと美咲さんと言う人の話しが気になった。
キンヤさんは、小さな溜め息をついた後、
「うーん継人には、俺が美咲ちゃんの話しした事内緒にする?」
今まで見た事ない真剣な表情で私をじっと見つめる。
キンヤさんの問いに頷くと、ゆっくりとまた二人のLoveストーリーを私に話して聞かせてくれた 。
そしてストーリーを全て聞いた私は、目に熱いモノが込み上げて来ているのに気づく。
キンヤさんは、そんな今にも泣きそうな私を見て、大丈夫?と心配してくれている。
涙の理由は、色々だ。
二人の恋の結末に対しての哀しみ、継人さん美咲さん二人が負った傷の痛み。
けど一番は、二人の話しを聞いた後自分の本当の気持ちに気付いたからだ。
私は、継人さんに恋していた。
だから、この話しを聞きき終って自分の恋が叶う訳がないと解った。
継人さんにとって美咲さん以上の女性もいないし代わりもいる筈がない…
そう考えると涙がこぼれそうになった。
そんな、私の涙の理由も解らずキンヤさんは、私を心配してくれている。