あまりにも不器用すぎて、すれ違っていた恋だった。


自分の本当の気持ちにさえ気付けて居なかった私は、どんなに彼を傷つけてしまっていたのかはわからない。


けれど、彼は今もこうしてあたしのそばに居てくれると言った。


言葉に出来ない感情があふれ出す。


私はその言葉にただ、うなずくことしか出来なかった――。



白いワンピースに裸足の私と、黒いスーツにスニーカーの彼。




月の光に照らされて映るひとつの影が、きっと私たちのシアワセなんだと思う――。



END