正直今まで、美玖は俺の特別な存在で、俺は美玖にとって特別な存在だと思っていた。

だけど今俺の心の中にはなにか黒いものが、ぐるぐるぐるぐる回っていて・・・。



「慶吾さん、どうしたんですか??」

ほらっ!!

あいつは【涼ちゃん】なのに、彼氏である俺は【慶吾さん】。


なんだよ・・・。敬語かッ!?


そういうところも嫌にムカツク。




「なんか気分悪りぃ。帰る。」