キーンコーンカーンコーン♪


「はい、授業終わりー。」

「気をつけー、礼。」

「ありがとうございましたー。」

6校時の終わりの挨拶とともに、私は親友のとこへ行った。

「愛里!早く掃除行こ!」

そう言って、私は親友である愛里の腕を引っ張った。

「美優 待って、ジャージ持ってかないとまた怒られるよ。」

愛里は呆れた顔して、私に言ってきた。

「別にほっしーになら怒られてもいいもーん!」

そう、ほっしーになら怒られたってかまわない。

むしろかまってもらえるから嬉しい。

そんなことを考えてると顔がにやけてくる。

「美優きもい。」

「え?なんか変なことした?」

きょとんとした顔で真面目に返答したつもりだった。

「馬鹿には何言っても馬鹿だね。」

ってまた呆れた顔で言われた。

愛里ったらひどいひどい。

確かに馬鹿だけど、そんなに馬鹿じゃないもん。

でも言い返すのは怖いから言わないでいよう。

「まあまあ!早く掃除行こ!
ほっしーと話す時間がなくなっちゃう!」

って私は笑顔で言った。

それに対して愛里も

「はいはい」

って分かったような顔で返事をした。