冷気のせいで雲一つない綺麗な夜空
無数の星に、綺麗に浮かぶ三日月
橋の下に流れる冷たい水。
田舎のせいか、澄んでいて橋の上からでも底の石が見える。
寒さで手が悴んで動かない。
町外れの山の中のせいか冷気がこちらに流れ込んでくる。
ここで死んだらきっと見つからないだろう。
そんなことが頭に浮かぶほどここは人気のない場所だった。
もちろん朝になったら人通りは幾らかはある。
けれどもこんな真夜中だ。しかも夜中の1時。
変態や残業帰りの人しかいないだろう。
僕は昨日彼女にフラれた。
僕の人生初の彼女。
初めての恋。
すべてを捧げた彼女にフラれた。
彼女は、綺麗で、かわいくて、優しかった。僕にはもったいないくらい。なんで僕なんかと付き合ったのかすらもわからない。本気でわからない。月とすっぽん並みに釣り合っていない2人だった。
でも、当然だと思っている。彼女は僕より優れてた。僕は彼女より劣っていた。当然の報いだ。優しい彼女につけこんで好き勝手やったりした。
でも、僕にはやっぱり彼女しかいなくて、彼女しかいないからこそ、こんなに辛くなってる。また、僕の元に戻って来てくれないか。そればっかり祈ってる。そんな事考えてたら涙が溢れてきた。もう止まらない。
「うっ…くっ……あや……」
『将貴くん』
いつもの優しい彼女の声が頭の中に響いてきた。
「…あや?」
『…ーーー』
声は帰ってこなかった。幻聴だ。そう悟った。それほどまでに執着していたんだと、自分でも驚いた。
「くそっ……っ…」
無数の星に、綺麗に浮かぶ三日月
橋の下に流れる冷たい水。
田舎のせいか、澄んでいて橋の上からでも底の石が見える。
寒さで手が悴んで動かない。
町外れの山の中のせいか冷気がこちらに流れ込んでくる。
ここで死んだらきっと見つからないだろう。
そんなことが頭に浮かぶほどここは人気のない場所だった。
もちろん朝になったら人通りは幾らかはある。
けれどもこんな真夜中だ。しかも夜中の1時。
変態や残業帰りの人しかいないだろう。
僕は昨日彼女にフラれた。
僕の人生初の彼女。
初めての恋。
すべてを捧げた彼女にフラれた。
彼女は、綺麗で、かわいくて、優しかった。僕にはもったいないくらい。なんで僕なんかと付き合ったのかすらもわからない。本気でわからない。月とすっぽん並みに釣り合っていない2人だった。
でも、当然だと思っている。彼女は僕より優れてた。僕は彼女より劣っていた。当然の報いだ。優しい彼女につけこんで好き勝手やったりした。
でも、僕にはやっぱり彼女しかいなくて、彼女しかいないからこそ、こんなに辛くなってる。また、僕の元に戻って来てくれないか。そればっかり祈ってる。そんな事考えてたら涙が溢れてきた。もう止まらない。
「うっ…くっ……あや……」
『将貴くん』
いつもの優しい彼女の声が頭の中に響いてきた。
「…あや?」
『…ーーー』
声は帰ってこなかった。幻聴だ。そう悟った。それほどまでに執着していたんだと、自分でも驚いた。
「くそっ……っ…」

