落ち込んでいた七夏を見た次の日。

クラスに入ると空気が重かった。

波矢人「はよー...どうした?」

クラスメイト「お前...ひどい奴だな。」

は?

波矢人「何言ってんだよ。」

クラスメイト「私たち知ってるんだからね!七夏ちゃんが彼女なのに、ほかのこと遊んでばっかで...最低!」


なんだよそれ...


波矢人「それ、誰が言ってたんだよ 」


みんなが一斉に視線を向ける先には


涙を流した七夏とその友達ふたりがいた。


そして、その友達のひとりがこっちを睨んだ。


理優「あんた...最低。七夏の事が好きだったんじゃないの!?なのに、なんで、浮気してんのよ!」

真奈「七夏...そのせいで...ずっと...悩んでたのに!!」


...え?悩んでた?

嘘だろ?てか、なんで俺が責められてんだよ...


波矢人「お、おい。落ち着けよ...な、七夏?お前...泣いてんの?」

七夏「っ...う、うぅん...!泣いて...っない...よっ...」

確実に泣いている声でそういうと

バッ!と立って廊下に走っていった。

その後に俺を睨んでいた二人も追いかけていった。


な、なんだったんだよ...

ふぅ...と息を吐くと...


クラスメイト「なにため息ついてるの?篠山くんのせいで、七夏ちゃんは泣いたんだよ?それなのに、まだ彼氏なのに追いかけもしないで安心してるの?」

クラスメイト「そんな人だったんだ...。私、元から篠山くんは遊び人だと思ってたけど...ここまで最低なんて...」


口々にそう言い始めるクラスメイト(女子)


んな事言われても...俺、別に付き合いたかったわけじゃねぇし。


俺、悪くねぇし。

関係ねぇ奴らが...


波矢人「うっせぇんだよ。」


クラスメイト「お前、それはダメだわ。俺、お前とつるむの止めるわ」


勝手にすればいいだろ...