嘘だろ...


あの七夏が...落ち込んでいた?

なんでだよ。俺なんかしたか?



たしかに、女とは遊ぶけど。

そんなの俺がモテるから仕方なくね?

断り方とか知らねぇし。

つか、告白したけど印象と違ったんだよな。七夏。

もっとこう...ふんわりと女らしいかと思ったら...全然女っぽくねぇし。


まぁ、スタイルはいいからな。あいつ。

そこだけは評価する。

でも、最近完璧の女を見つけた。


そいつは...

綾矢「波矢人ぉ!ねぇねぇ、今日ね... 」

そう。冴岐綾矢。

スタイルも良くて友達も多い。

おまけに趣味は料理と女らしい。

あー。こいつを彼女にするんだった。

でも...


あの時、俯いてる姿を見て

俺、ズキンってしたんだ。

俺って...


いや。ありえない。もっと大人っぽくて、綺麗で、物わかりよくて、浮気なんてきにしないくらい余裕で、料理ができる女が好みだ。

そうだ。

そうだ。


そういって俺は自分に言い聞かせた。