うそ...でしょ?


移動教室から帰ると

机の中に小さなメモが。

そこには


波矢人からのメッセージ。



なんで、今更...?


せっかく、忘れかけてたのに...

せっかく、気にしないようにしてたのに...

行くしかないじゃん...

だって、波矢人と会う、中庭は


三年前。波矢人に告白された場所。


まさか、そこで終わらせるの?

そこで、私を振るの?

すべてが始まった所で

全てを消してしまうの?



なんて残酷なんだろう...。



理優「どした?七夏」

真奈「なに?それ?」


七夏「ううん!なんかノートがちぎれちゃった〜」

理優「なにやってんのー」

七夏「あはは...」



きっとこれは言うべきじゃない。


だって、気を遣わせてしまうから。


行くなって言って、私を止めるから。


わたしが傷つくのを防ごうとしてくれるから。

でもね?

私学んだよ。

逃げても終わりは来るんだって。

だったら


立ち向かってやろーじゃん。

真正面から。


逃げずに。楽な道を選ばず。