あれからずっと無視して歩いているけれど、彼は私の後ろを着けてくる。

どうして?え?なにかした?


「よしにゃんっ…」


呟きながら彼は私の跡をつける。


年齢的には同世代だろうし…
がつんと「人と違いです」と言ってやろう!

私は立ち止まり振り返った。



「あの…人違いですよ」
「え?よしにゃん…だよね…?」


今、人違い言ったばかりだけど?


「よしにゃんじゃありません」
「はい?え?」
「よしにゃんじゃありません」

「あ、そう言うルールなの?」
「はい?」
「そっか、プライベートだもんね!」
「……え?」


よしにゃんって誰なの?え?え?
プライベート?え?

照れた顔をする彼は…何者?

そして、よしにゃん…何者?