その時、背後から近づいてくる足音に

私は気づくことができなかった。

「.....!!痛っ」


強い力でつかまれた腕に驚き振り返ると

フードを深く被った男。
顔が見えないのがまた怖い。

「な、なに!?離してっ」

振り払おうにも男の力はつよく、
なかなか離れない。

「ちょ、早く離し「危ねぇんだここ」

「.......へ?」

「ここは危ねぇ。通らない方がいい。
人通りの多い道へ行け」

「??別に大丈夫ですよ?」

「だから.....ちっ..来やがった」

男の視線を追って振り返ると......

「.......!!」

柄の悪い男が5人ほど立っている。
その制服は....暁高?

暁高の生徒と思われる男がしゃべり出した。

「そこのおにーさん?この前はどーも
うちの仲間に手ぇ出してくれたじゃねぇか」

「....さぁ?何のことだか?」

「!!!...てめぇ!」