【短編】秋空恋物語


少し肌寒い秋の朝――


わたしは、隣でTVを見る、愛しい人の横顔を見ていた。

「ん?どぉした?」

「うぅん。なぁんでもない」


TVに視線を戻すと、階段を駆け下りる足音が聞こえてきた。

「イチ兄待ってー」

「キョンおせぇよ」

「市太、待ってやれよ」

「そぉよー。意地悪なんだから」


4人の子供たちが、騒がしくやっているようだ。


「お前ら静かにしろよー?
叶留(カナル)が起きるだろー?」


剛司が眠たそうな声で子供たちを諭す。

わたしの左隣には、今年4歳になる娘、叶留が眠っている。




今、わたしに幸せかと聞くとしたら、わたしは満面の笑みで

『幸せよ』と答えるだろう。


昔愛した人と血を分け合った息子
叶太がいて

血は繋がっていないけれど、今一番愛しい人の血を引く
市太、双馬、沙世がいて

その彼とわたしの子
叶留がいて


永遠に愛せる彼、剛司がいて



わたしは今、とても幸せです。












ーsee you next loveー











ーENDー