蓮に根気強く話をかける。
返事をしてくれないのに。
それでも待つように
沢山話をかける。


「れん、きょうはれてるよ。おひさますごいよ。れんもおそとであそべたらいいのにねー。」


「れん、テレビでねこうゆうのみたんだよー。」


「れん、ままごとたのしいよ。いっしょにしたいね。そしたられんもたのしいよね。」


「れん、ばあちゃんがねこれくれたんだよ。れんはおかしすきかなぁ。」




同じ歳のいとこがいた。
その子達と遊ぶのも好きだったいのり。

でもやっぱり
話をかけるのはいのりだけ。


いのりは日常あった事を蓮に話続けては一緒に居る。


だんだん終わりが近づく事にも
気付かないまま。


いつもと同じ様に
蓮に寄り添う。