「おかあさん。」

「何?いのり?」

「れん、れんはどうしてミルクおくちから飲まないの?あかちゃんなのに。」

「んー、蓮はね動けないからね上手にごっくんって出来ないんだよ。」




「れんのおかあさん。」

「どうしたの?」

「れん、いのりみたいに動かないよ?どうして?」



周りの大人に問いただす。


どうして?


どうして?


なんで蓮だけ。
いのりとは違うの?



その度の大人の困った顔。
どう子供に説明すれば伝わるのだろう。



その時母は蓮の母に言われたそう。

「いのりは感情心が高すぎるから育てる時気をつけなさいよ。」




少しの間だった
いのりの質問攻め。


大人の雰囲気を察してか
聞くのをやめた。


だからまた貴方の元へ向かう。