「れーん、おはよう。」


「れんまだねむいー?」


「れんきょうなにしてあそぼうかなー。」


いのりだけが話をかける。
蓮は相変わらず寝たまま。


いのりの声を聞いて
どんな反応したいのかも
誰にも分からない。


ただひたすらに

れん

れん

あのね

覚えたての言葉を使ういのり。


人見知りのいのりが誰の後ろにも隠れずに駆け寄る。


蓮はそうさせてくれた子。

きっと独りぼっちは寂しいよね。


だったら私が隣に。
そう思ったのかな。