外に出た私は

すぐにカイに聞いた


「なんでいつも家に来ないカイが

 家に来たのよ?」


「別に?気まぐれだけど」


気まぐれなわけあるかーっ!

そう思ったけど

いつもどおりなカイに少し安心した


「…よかった」

 
そんな気持ちを言葉に出してしまった


「…?何が」


「ん、いつも通りのカイで!

 さっきのカイは

 いつもと違って少し怖かった…」


私は少し照れて言った

そしたらカイは一瞬目を見開いたけど

また優しい目で微笑んだ


「そっか、ごめんな」


そして、私の頭を

ポンポンとたたいた


「なっ、…」


今までこんなことされなかったのに


「ん、ダメ?」


少し寂しげにカイが言うから


「べ、べつにダメじゃないけど…」


甘やかしちゃうのかもね