「七海から、離婚したこと聞いたよ。連絡しようとしたけど、中々出来なかったの。私が体調崩してたから…」 『体はもう、大丈夫なのか?』 「いつもの発作だから…あ、先生送って頂いてありがとうございました。先生、授業あるでしょう?私は大丈夫だから、学校戻って」 『何かあったら、いつでも連絡して来いよ』 そう言い残して、坂井先生は学校に戻って行った。 「ちょっと電話かけて来るね」 『それなら、隣に住んでいるおばあさんに頼んで来た』 「ありがとう…」 丁度その時、治療室から看護師が出て来た。