青春ミルフィーユ

まずはストレッチの仕方を教える。
「手をこっちにひねって・・・・」
うちのストレッチ、結構難しいんだよね。
というか、複雑で覚えにくい。
1軍はそんなことに構ってられないから教育系をつける。
ストレッチが終わると今日はブロックの練習から。
「基本的に、練習に入るときは『お願いします』って言って。
あと、常に声出して。『ナイスキー』とか。」
「はい。分かりました。」
そう言って練習に入る。
やっぱり、1軍にいるだけあるな。ブロックも上手いし。
そうやって練習は淡々と過ぎていった。

「ラスト!サーブ」
「「「「はい」」」」
体育館の中にはシューズのスキール音と声が響く。
そんな中、みんな真剣にサーブを打つ。
レシーブの練習も兼ねている。
リベロの先輩たちはずっとサーブを拾い続けている。
サーブはだいたい、はじめか終わりにする。
毎回、100本。
これがまた、キツイんだよね。
全員が100本打ち終わると最後にランニングして終わり。
「最後は全員で体育館をランニング。だいたい、5周するかな」
「声出ししますか?」
「もちろん。」
水城くんはとても素直で飲み込みも早い。
明日から私いらないんじゃないかな?
ランニングが終わると各自解散。
他の学校や部活は最後にミーティングをする。
でも、うちは違う。
疲れたあとじゃやっぱり話は頭に入ってこないから。
「宮﨑先輩。ネットは片付けないんですか?」
水城くんからの質問だった。
「うん、このあと自主練する人とかいるし、朝練もあるし。
ちなみに、朝練は6:30から。テスト前はないから安心してね。」
「分かりました。ありがとうございます。
あと、挨拶とかって・・・・」
「体育館出る時に『ありがとうございました』って言ってね。
それで挨拶は大丈夫だから。あと、年のために私のLINE渡しとくね。」
水城くんは快くLINEのIDを書いたメモを受け取ってくれた。
やはり、1軍の練習は水城くんにもキツイようだ。
今日は先に帰るようだ。
「おつかれ!」と私が言うと「お疲れ様でした」と水城くんは返してくれた。
私は、自主練しなきゃ!!