桜が満開になるこの季節。
私は今年晴れて女子大学生になれた。

さあ!また心機一転!
華の女子大生楽しもう。
何気ない一日がまた始まろうとしていた。



「ふあああああ。おはよう翔太」


「姉ちゃんほんと起きるの遅い。大学生になったからって寝坊していいわけじゃないんだからな!早く朝ご飯食べろよな。ったく・・。俺もう学校行くからな~」


あ、紹介忘れました。こいつ私の一つ年下の弟の宮原 翔太
スポーツ万能で頭もよくて容姿もよくて何より私よりとてもしっかりしている。


まあ、私が言うのもなんだけどとにかくパーフェクトな男だ。



「あははは!ごめんごめん!だって今日授業3限からなんだもん。まあ夜ご飯は任せとけ!!学校行ってら~」



家族は翔太だけ。
両親は・・・・



いない。
別にいなくても翔太がいれば別にいらない。



親なんて・・・。親なんて・・・・。








私の親は裏切り者だ。