「なんでこんなにサイズぴったりなんだろう…」
アルが私用に持ってきた練習着は上下黒で上はノースリーブになっている。
どちらもピッタリしていて体のラインに沿った作りになっているわけだから試着でもしない限りこんなにフィットしないと思うんだけど。
着替えて更衣室を出ると、扉のすぐ側にアルがいた。
「サイズピッタリみたいだね〜
実はこれ、日本に来てからリリーをリンクに誘い出した時から用意してたんだよ〜」
「そんなに前から!?
というかなんでこんなにサイズ合ってるのよ?」
「なんでって、屋上で抱きしめた時とかー転校初日に抱きしめた時とかーとにかく抱きしめた時にスリーサイズ測った。
なんなら上から言おうか?
B85 W6「い、いい言わんでよろしい!!」えーー。」
少なくともBは合ってる…じゃなかった。
なんでわかんのよ!!
「触っただけで大体わかるよ♪」
「わかるよ♪じゃないから!!怖いから!!」
「はいはい。ちなみにHipは8「いい加減にしろ!」ちぇっ。」
ホントに恐ろしいやつだ…
あぁ…何度もしつこいようですが、一体あの可愛かったアルはどこへ⁉︎
なんでこんな変態になって現れるのよ…
「ほら、行くよ。
コーチ待ってるからね!」
「はい……」

