氷上のプリンセスは



『調子に乗るんじゃない!!』

『あんた何様のつもり!?』


別に調子に乗ってなんかない。


告白してくれたことに対しては純粋に嬉しかった。
だからこそ、本当に好きでもないのに断るのは失礼だと思った。


日に日にエスカレートするイジメ。


それと比例して増長していく有りもしない噂話。


最終的に、私ちついて出回った噂の内容はこんなのだった。


"人の男を寝取りまくってるビッチ"


当時まだ中1だよ?


ずっとスケートばかりだった私は性に関する知識なんて皆無で、挨拶のキス以外にしたことさえもなかったんだから。


寝取るとかビッチなんて言葉の意味さえ知らなくて、自分で辞書引いたくらいだ。

意味を知った時には驚いたし、悲しかったよ。


そんな生活が続いてたある日、またね、別の男の人から告白されたの。


こんな噂がある女にコクるなんて物好きなヤツだとおもった。


人間不信気味だったから、どーせからかってるんだろうと思ってもちろん断ったのだけど、それがまた噂となって広がった。


そしたらね、

その次の日友達に先生が呼んでる、って言われたから体育館に向かったの。


先生が呼んでる、って言うから信じて行ったのだけど、それが間違いだった。


扉を開けて体育館の中に入るといきなり腕をつかまれて羽交い締めにされた。


そのまま体育館倉庫に連れ込まれて、床に投げ出されたの。


周りを見たら男が4人。


そしてその後に女が5人。、


その中には、私に体育館へ行くように言った友達と、私に告白をした先輩と男子生徒がいた。


驚きと恐怖が入り交じって、どうしたらいいかわからなくなったわ。


『何なの!?』


そうやって叫んだ記憶はある。


そしたらこう言われたの。


『『俺を振るなんて何様だよ?』』


『いい加減ムカつくのよ!!』



先輩って、そういう人だったんだね…


あぁ…友達と思ってたのは私だけだったんだね…



結局、私に味方なんていなかった。