堅苦しい2時間を終え、
3限目は古文の授業。


この時間だけはみんな解放されたようにざわざわとする。

担当の先生はおじいちゃんだからだ。


今日も騒がしい教室に何を怒るでもなく
安らかな顔で一人授業を進める。
彼の名前は 柴田喜一
あだ名は柴じい

『老人教師』



やがて終わりのチャイムと共にゆっくり教科書を閉じ、
ゆっくりとドアを開けて出てゆく


そんなある今日の事だった