完璧なカノジョの秘密



「あ、我妻君って、女の子を責めるのが趣味なの?」

「はぁ!?」

ズイッと顔を我妻君に近づけると、ガクンッと我妻君は机から肘を落とした。


「おまっ……何言ってんだよ!」

「あの……ね、すっごく前から気になってたんだけど」


顔を真っ赤にする我妻君を見つめて、私は疑問だったことを口にする。


「あ?んだよ……」


「我妻君って、学園1のモテ男なのに、どうしてそんなに女慣れしてないの?」


だって、ちょっとからかっただけなのに、すぐに真っ赤になるし…。


「モテ……は?誰がだよ」

「え、我妻君だよ」


まさか、まさかの気付いてない!?

というか、え、鈍感!?

でも、心底分からないって顔してるし…。