「ぎゃああっ!!」
「ぐえっ……うぐ…」
ーカツンッ
そして、暗闇の中足元に落ちていたモノを見ると、メジャーが丁度人数分落ちていた。
「ぷはっ……これ、使える」
口元からハンカチを吐き出して、倒れた男達をメジャーで、グルグル撒きに締め上げた。
よし、これで先生を呼んで万事解決…。
私は、多目的室の扉に手をかけるのと同時に、ガラガラガラッと扉が勢い良く開いた。
「おい、まりあ、無事か!?」
「っ!?」
突然、目の前に現れた人に名前を呼ばれる。
恐る恐る顔を上げると、そこには肩で息をした、我妻君がいた。


