こ、これは本格的にまずい!!
ど、どうしよ………って、あれ…。
絶望的かと思えた私の視界に、散らばったチョークを見つける。
それも、手に届く距離だ。
私は、それを手に取り、扉に2発投げつけた。
ーコンコンッ
「だ、誰だ!?」
誰か来たと思った男達が、一瞬私から扉へと視線を外す。
暗いせいで、チョークには気がつかれていない。
よし、今こそ好機!!
「とりゃああっ!!」
ーズコーンッ!!
私は、勢い良く男に頭突きした。
「うがああっ!?」
見事、男の顎にヒットし、のけ反る。
それを機に男達の腕から抜け出す。
「はぁっ!」
ーズコッ、ドカッ!!
私は立ち上がり、素手だけで男達をのしていく。


