「おいっ!このバカ………って、まりあ…?」
窓の外から、我妻君の声が聞こえる。
あぁ、いつから私の事呼び捨てで呼ぶようになったの…。
私の前では、いつもミスパーフェクトなのに。
「お願いです!!まりあ様を助けて!!」
あぁ、愛梨さんの声も聞こえる。
私は、体をズルズルと引きずられ、私が行くはずだった、多目的室へと連れていかれた。
「まりあ様、ようやく捕まえたぜ……」
「やべー、まじ興奮する」
「ウヘヘヘッ」
男達に体を抑えられ、身動きがとれない。
もうやだ、怖くて泣きたくないのにっ…。
「んーっ!!」
口にはハンカチを詰め込まれて、声が出せない。
涙が滲んで、体がガタガタと震え出す。
だめ、この人達の前で弱いところを見せたら、喜ばせるだけだ。


