「失礼ですが、一言…言わせてください」
「な、何だよっ……!?」
男達は明らか私を警戒心むき出しで見ている。
正直、愛梨さんを庇ったまま戦うのには無理がある。
残り5人、とりあえずこの手を使うしか……。
私は、姿勢を整えて、真剣な瞳で男達を見つめる。
「ゴクリ……」
「は、早く言えよ!!」
慌て出す男達を前に、私はビシッと男達の後ろを指差す。
「あっーーっ!最強先生!!」
私は、学年主任の、最強 力(さいきょう りき)先生の名前を叫ぶ。
名前からも分かるように、この学園1怖くて最強の先生だ。
「なっ!?」
「ど、どこだどこだ!?」
もちろん、ハッタリですよ!!
ここは、もう逃げるしかないし、部が悪い。


