「……………すぅ…はぁ…」
ーガタガタガタッ
私は、深呼吸をして手から数学物品を落とす。
腰を屈めて、その中から、長い物差しを60㎝物差しを手に取った。
「ハハハッ!まりあ様、まさかその物差しで戦う気ですか!?」
「無茶ですって!!」
「大人しく、俺たちに捕まってください……よっ!!」
すると、一人の男が、勢い良くこちらに襲いかかってくる。
「ふっ!!」
ーバシッ!!
「い、痛ぇぇぇーっ!!」
男の手が伸びた途端、私は60㎝物差しでその手首を叩き、払った。
そのまま体を回転させて、片足を上げる。
「はぁぁっ!!」
ードカッ!!
「グホァッ!?」
そして、お腹に回し蹴りを決めた。
「うっ………うぅっ…」
そして、地面に倒れた男子生徒を横目に、私はパンパンッとスカートの埃を叩く。


