「ま、まりあ様っ!」
愛梨さんは、涙目で私を見上げた。
私は、安心させるように笑みを向ける。
「うひょーっ!!」
「生まりあ様だぜ!!すっげー上玉すぎてやべー!!」
「ミスパーフェクトだわ……ヒューッ」
男達は、私までも下品な目で舐め回すように見つめる。
本当、下品で失礼な人達。
私は仁王立ちで、男子生徒達を見据えた。
もちろん、ポーカーフェイスは崩さずに。
「愛梨さんには、どういったご用事で?」
目的は愛梨さんを襲う事だって分かってたけど、あえて尋ねよう。
ここでこの人達が引かなければ……戦うしかない。


