「あんたが佐々野 愛梨かぁ?」
「何だ、タダでヤらしてくれんだろ??」
「へぇ、めっちゃ巨乳じゃん!」
下品な笑みを浮かべながら、愛梨さんを壁に追い詰める男子生徒達。
「や、やだぁ……っ」
涙目で後ずさる愛梨さんに、男子生徒達は楽しみながら壁際に追い詰める。
「声まで可愛いじゃん!もろタイプ~!」
「い、いやぁぁぁ……っ」
全く……。
あの子、まさかのトラブルメーカー!?
なんでこんなにトラブルに巻き込まれるのよ!!
「そこのあなた達!」
私は、数学物品を手に持ちながら、愛梨さん達に歩み寄る。
ほっとけなくて、ついまた面倒ごとに首を突っ込んでしまった。


