でもいつか、我妻君も私を遠巻きに見るかもしれない。
私という存在が、友達を、好きな人を、嫉妬に巻き込んで、傷つけてしまった事があった。
我妻君も、こうはなりたくないはずだよ…。
「さぁー?私も、疑問に思ってるよ……」
少し切なくなって、我妻君の顔が見れなかった。
だけど、私はそれを誤魔化すように笑みを浮かべる。
声のトーン、低くなってない?
……震えてないかな。
うん、きっと大丈夫だよね?
ポーカーフェイスは得意な方だもの。
「………ふーん…」
そんな私を、ポッキーをくわえながら見つめる我妻君。
興味無いだろうけど、「ふーん」って、冷たすぎだよ我妻君。
まぁ、いいけどさ…。


