「おい、なんでこんなとこで昼メシ?」 「あぁ……」 開いたままのお弁当を見たんだろうな。 私は苦笑いを浮かべる。 「静かな場所で、落ち着いて食べたかったの」 教室でなんて、視線が気になってとてもじゃないけど、食べれないよ。 常に誰かの目線、噂…息が詰まる。 「へぇー。んじゃ、俺もそこでポッキー食うわ」 「へ…?」 そう言って私の立つ目の前の窓に手をかける我妻君と、見つめ合う形になる。