「俺は、誰より幸せにしたい、大好きな女を、傷つけました」
「!!」
「本当に、最低だと思ってる。ごめんな、まりあ……」
そう言って深々と頭を下げる清人に、私はたまらなくなって、駆け寄ろうとする。
すると、清人はそれを手で制した。
「待って、そこで聞いててくれ」
「清人………分かったよ」
私は杖を両手でギュツと握りしめて、清人を見つめる。
すると、清人はまた話し出す。
「まりあを泣かせるとか、本当、自分を殴ってやりてーくらいに後悔した」
違うよ、清人。
私だって、もっと清人と話し合う事出来たはず。
なのに、怖くて傷つきたくないって気持ちが邪魔して、清人と向き合えなかった…。
「だから、まりあに誓うよ。もうぜってぇ、まりあを泣かせるような事しない。もし、ぶつかり合う事があったとしても、今度は一緒に乗り越えて行く」
「清人……」
「俺が、ずっとまりあを守るから。まりあ、また俺の傍にいてくれ、好きだ、本当、頭おかしくなるくらいにさ」
そう言った清人の姿が、涙で歪む。
そうだよね、今度は、きっと一緒に乗り越えられる。
だって、離れていても、こんなにお互いの事考えてるんだもん。


