「私とおんなじ、好きだからこそ、自分の感情が見えなくて、時に間違ってしまう。でも、本当はただ……」
本当はただ、清人の傍にいたくて、それでいて傷つきたくないから、傷つかないようにって、本当の気持ちを隠してしまった。
「本当はただ、自分を見て欲しかったんだろ」
そう言って、私の言葉を代弁したのは、私でも、有谷君でも、美樹さんでも無かった。
ゆっくりと、暗闇から現れたのは、清人だった。
「き、清人!?」
「よう、有谷に色々聞いた。またお前、一人でなんとかしようとしやがって……」
清人は呆れたように私を見て、そっと私の隣に立つ。
私が有谷君を見ると、有谷君はイタズラがバレたような顔をしていた。
「秋野」
そう言って、清人は美樹さんを見つめた。
すると、ビクッと怯えたように美樹さんは清人を見た。


