「お前、本当は怖かったはずなのに、大丈夫ってフリしてさ、なんでそんなに強がるんだろうって、不思議だったんだよ」
「バレてたんだ?」
「まりあの事、すげぇ気になってたからな。よく見てたから分かるんだよ」
サラッと恥ずかしい事をいう清人に、私は俯く。
すると、清人は私の頭をポンッと撫でた。
「思えば、出会った時から、まりあに一目惚れしてたのかもな」
「出会った時……」
それって、私がプールに飛び込んだ時だ。
あそこで、清人が私を好きになる理由がわからない。
どうせなら、もっと可愛い所を見て好きになってほしかったな。
「まりあ、俺には…まりあしかいない」
「清人………」
真っ直ぐに私を見つめる清人に、私は切なくなる。
私にも、清人しかいない。
だけど……私には、勇気が無い。
清人と近づく度に、不安になって、怖くなる。
傷つくのが怖いんだよ…。


